はじめに

AD_ConnectorはODBCデータソースから目的のデータリソースを柔軟に読み取ります。

AD_Connectorを入手

AD_Connectorは製品をお申込みの後、ダウンロードページから入手できます。 (製品のお申込み・ダウンロードべージを開くには会員登録(無料)が必要です。)
動作環境(2023年11月現在) 条件 条件
WindowsServer サポート期限内(2019,2021推奨) Python3.10.x以上の動作環境

ODBCドライバのインストール

利用を開始する前に、利用するDBMSのODBCドライバをインストールしておいてください。本マニュアル右メニューの付録にODBCドライバ入手先のヒントがあります。
※システムDSNに登録の際、接続に有効なアカウントをDBMS管理者から入手する必要があります。
ドライバーが正しくインストールされている場合「ドライバ」タブに利用するドライバ名が確認できます。
ドライバを利用して「システムDNS」に接続設定を追加します。※管理者から有効なカウントが必要です。

インストール手順

ファイルの配置場所

ダウンロードしたファイルは解凍して" Cドライブ直下に作成したAD_Connectorフォルダ内"に置きます。(※他の場所に置く場合は各設定ファイルを修正してください。)
ファイル配置イメージ
    C:\AD_Connector/
          ├─pyvenv.cfg  (Python仮想環境ファイル:最初はありません、この後の処理で作成されます)
          ├─Include/    (Python仮想環境ファイル:最初はありません、この後の処理で作成されます)
          ├─Lib/        (Python仮想環境ファイル:最初はありません、この後の処理で作成されます)
          ├─Scripts/    (Python仮想環境ファイル:最初はありません、この後の処理で作成されます)
          └─ad_connector/
            ├─control/
            ├─main/
            ├─manual/
            ├─media/
            ├─static/
            └─_deployment/
              ├─AD_Connector.exe               Windowsサービスに登録するプログラム
              ├─AD_Connector.xml    【要確認】サービス開始時コマンド設定ファイル
              ├─install_service.bat            インストールバッチ
              └─uninstall_service.bat          アンインストールバッチ
             ├─(略)
             └─requirements.txt          必要パッケージ一覧
          

Pythonの確認

Pythonがインストールされているか確認します。
Windows PowerShellを起動して以下のコマンドで確認します。
  > py -V
  Python 3.11.5
バージョンが3.10.以上であればOKです。もし確認できない場合は Pythonをインストールしてください。

C:\AD_Connector/に移動します。

  > cd C:\AD_Connector
  AD_Connector >

Python環境を整備してAD_Connectorが稼働できるように準備します。

以後は順番を間違えないように、コピペでコマンドを実行してください。(作業場所はC:\AD_Connectorです)
これはAD_Connectorにだけ有効なPython環境を構築しますので、OS上にある他の関連プログラムには影響がない手法です。
  #1:Python環境を作成します。(こうする事でOS上にある他の関連プログラムには影響がありません。)
  AD_Connector > python -m venv .
  
  #2:Python仮想環境に入ります.(プロンプトの先頭に(AD_Connector)が表示されます。)
  AD_Connector > .\Scripts\activate
  (AD_Connector) AD_Connector >

  #3:ad_connector/に移動します。
  (AD_Connector) AD_Connector > cd .\ad_connector\
  (AD_Connector) ad_connector >

  #4:pip intaller をアップデートします。(完了するまで待機)
  (AD_Connector) ad_connector > python.exe -m pip install --upgrade pip

  #5:必要なパッケージをインストールします。(完了するまで待機)
  (AD_Connector) ad_connector > pip install -r .\requirements.txt

  #6:データベースを構築(migrate)します。
  (AD_Connector) ad_connector > python .\manage.py migrate
  Operations to perform:
  Apply all migrations: admin, auth, contenttypes, control, sessions
  Running migrations:
  Applying contenttypes.0001_initial... OK
  Applying auth.0001_initial... OK
  ...

  #7:ログインする管理者ユーザーを作成します。(簡単なIDとパスワードで登録してください。あとで修正できます。)
  (AD_Connector) ad_connector > python ./manage.py createsuperuser
  Username (leave blank to use 'eve'): <admin<
  Emailaddress: <admin@example.com<    
  Password: <password<
  Password (again): <password<
  Bypass password validation and create user anyway? [y/N]: y
  Superuser created successfully.

  #8: AD_Connectorをテストモードで起動してみます。
  (AD_Connector) ad_connector > python .\manage.py runserver
  Watching for file changes with StatReloader
  Performing system checks...

  System check identified no issues (0 silenced).
  November 07, 2023 - 16:31:36
  Django version 4.2.5, using settings 'main.settings'
  Starting development server at http://127.0.0.1:8000/
  Quit the server with CTRL-BREAK.

  #9: ブラウザで「http://127.0.0.1:8000/」に接続してログイン画面が表示されたら、
    #7で作成したユーザ名とパスワードでログインできれば成功です。

  #10: CTRL+Cで停止します。

【要確認】AD_Watcher.xml

AD_Watcher.xmlをテキストエディタで開き、実際の配置場所とパス設定が正しいか確認してください。
  <service>
    <id>AD_Connector.service</id><!-- Windows ID 一意なものを指定すればOK -->
    <name>AD_Connector</name><!-- Windowsサービス名 -->
    <description>AD_Connector APサーバー用のサービスです</description><!-- Windowsサービス説明 -->
    <executable>C:\AD_Connector\Scripts\waitress-serve.exee</executable><!-- AD_Connector実行ファイルのパス -->
    <workingdirectory>C:\AD_Connector\ad_connectorr</workingdirectory><!--実行ディレクトリ -->
    <arguments>--port=8000 main.wsgi:application</arguments><!-- AD_Connector実行ファイルのパス -->
    <logmode>rotate</logmode>
  </service>
        

設定ファイルを本番用に変更

AD_Connectorをサービスで起動した際の設定値を一部変更します。(122-125行あたり)
変更するファイル:C:\AD_Connector\ad_connector\main\settings.pyをテキストエディタで開きます。
  122 #Comment out when starting from a service
  123 #STATICFILES_DIRS = [ BASE_DIR / "static" ]   こちらをコメントアウト
  124 #Comment out during development (#python .\manage.py runserver)
  125 STATIC_ROOT = os.path.join(BASE_DIR, 'static')   こちらを有効にする
        

インストール

C:\AD_Connector\ad_connector\_deployment\install_service.batをWクリックで実行するか、
C:\AD_Connector\ad_connector\_deploymentまで移動して「>AD_Connector.exe install」コマンドを実行します。

サービスを起動/再起動

サービスの一覧から「AAD_Connector」を探しサービスを開始します。 何らかの原因でサービスが動作していない場合もここで再起動すれば正常に戻ります。 もし、サービスが正常に起動しない場合は設定ファイルを見直し、最初からやり直してください。

アンインストール

C:\AD_Connector\ad_connector\_deployment\uninstall_service.batをWクリックで実行するか、
C:\AD_Connector\ad_connector\_deploymentまで移動して「>AD_Connector.exe uninstall」コマンドを実行します。

動作確認

再度ブラウザで「http://127.0.0.1:8000/」に接続して正常に動作していれば完了です。引き続次の説明に進んでAD_Connecttorの操作方法を参照してください。